緊急地震速報の設置事例│ビジネスフォン大百科

1 ビジネスフォンが一般向け緊急地震速報を放送
- 1.1 緊急地震速報受信アダプター
  - 1.1.1 ビジネスフォン放送設備と電話機スピーカーから地震速報を知らせる
  - 1.1.2 訓練放送の様子

ビジネスフォンが一般向け緊急地震速報を放送

東日本震災以降、当時は特にテレビや携帯電話で頻繁に「緊急地震速報」が流されました。速報が流れた直後に揺れが来たり、あるいは揺れが来なかったりと様々ではありました。その後も緊急地震速報は、東日本震災直後よりは速報の数は減りましたが、現在でも速報は流れ、いずれにしても緊急速報により、揺れが来る心構えができるようになったのは確かではないでしょうか。

今では緊急地震速報を受ける手段は様々なものがあるが、ここではビジネスフォンの放送機能を利用して、社内に一斉に緊急地震速報を流す！という方法を説明したいと思います！できれば地震速報なんて聞きたくないけど、訓練モードもあるんで、防災訓練にもなるのだよ！

ビジネスフォンの放送機能（ページング）を利用して緊急地震速報を放送する

システムの概要はこちらです。FM放送局が配信する一般向け緊急地震速報のみを受信して自動放送する緊急地震速報アダプターとビジネスフォン設備を連動接続させます。

緊急地震速報受信アダプター

民放FMラジオ局およびNHK-FMラジオ局から放送される「緊急地震速報」のチャイムを受信して、地震の発生を知らせる緊急地震放送を行います。一般向け緊急地震速報を利用するため、専用の受信端末やランニングコストが不要です。

このアダプターで受信された緊急地震放送を、ビジネスフォンと、ビジネスフォンに接続された放送アンプ+スピカーと電話機のスピカーが、構内全体に広く拡声して緊急地震速報を知らせるということになります。また、テスト放送機能も備わってますので、避難訓練等も可能です。

ビジネスフォン放送設備と電話機スピーカーから地震速報を知らせる

ページング放送システム

ページングとは「呼び出し」という意味で使われてます。簡単に言いますと、ビジネスフォン（電話機）を利用した「放送呼び出し」機能を「ページング」機能と言います。

主に、会社の事務所から広大な工場や倉庫で働く社員への連絡用に使われることが多く、使い方としては、ビジネスフォン電話機の受話器をマイクとして使用します。音声の呼出以外には、定時刻チャイム、ラジオ体操、そして今回のような「緊急放送」などに付かれています。基本の設備としては、ビジネスフォン主装置と接続する「放送アンプ」と放送アンプと接続する必要数の「スピーカー」、こちらが最低限必要な設備となります。

1つは、このスピーカーから、緊急地震速報が広い敷地内に拡声してお知らせすることになります。ページングについてもう少し詳しく知りたい方は「ビジネスホンの使い方｜ページングとは」をご覧ください。

電話ページング機能とは？

ビジネスフォンの使い方｜ページングとは

ビジネスフォンの使い方｜ページングとはビジネスホン機能の中には、その機能名を聞いてもよく意味が解らない名称も多々あろうかと思いますが、その中の一つに「ページング」という機能があります。ページング＝paging＝「呼び[…]

電話機にあるスピーカーを利用する

1つ目は、電話機にあるスピーカーから緊急地震速報が拡声されます。

通常このスピーカーの役割はいうと、着信の音を鳴らすのが主ですが、実はこのスピーカーを利用して、あらゆる音声を拡声することが可能なのです。ですので、放送設備を付けるほど広い敷地では無い場合（通常の事務所だけなど）は、この電話機スピーカーだけでの放送で十分拡声されるはずです（設置される電話機の台数にもよります）。