電話回線の移り変わり
「そもそもビジネスフォンって何なの?」のページで説明した電話回線は黒電話の頃からあるアナログ回線でした。しかし、電話回線はその後、通話以外の目的、例えばFAX通信のようなデータ通信にも多く利用されるようになり、これに伴い続々と進化し「ISDN回線」→「ADSL回線」、そして現在の光ファイバーと技術進化されました。厳密に言うと、アナログ回線とADSL回線は同じメタル線で、通話回線としての違いはないのです。
回線の種類に関しては「電話回線の種類」にて詳しい説明がありますのでそちらをご覧いただくとして、ここでは通話回線としての回線種類の移り変わりをご説明します。
お悩み相談者回線数を決めるって??どうやって考えればいいかなぁ・・・・??営業レンジャーNIKレッドオフィス内で外線通話をピーク時に何人まで同時に通話したいかを考えて、まずは通話チャン[…]
電話回線を通話利用目的だけで考えると、「アナログ回線」→「ISDN回線」→「ひかり電話(IP電話)」という技術進化を辿っています。3種類とも現在全て利用可能ですが、その移り変わりとビジネスフォンとの係わり合いを説明します。
アナログ回線の時期
まず、アナログ回線しかなかった時期の主流は下図のような感じでした。まだ、インターネットがごく一部しか利用していなかった頃です。
誤解がないようにしておきますが、この回線利用方法は現在でも使われています。利用回線は新旧含めて、メリット・デメリットがあり、現在でもアナログ回線をあえて利用しているオフィスもあります。それらの説明は「電話回線の種類」をご覧ください。
ISDN(デジタル)回線の時期
電話回線も通話目的だけではなく、データ通信、特にインターネット接続に使われる用途が多くなり、インターネットの情報量も増えたこと等から登場したのがISDN(デジタル回線)です。NTTのISDNには「INSネット64」と「INSネット1500」という2種類があり、INSネット64は、これまでのアナログ回線で使用してきたメタル線をそのまま利用し、伝送方法をデジタル化することによりノイズに強く、通信の多重化も可能になりました。通話目的でのメリットは1本の回線で2本分の通話利用ができることが最大のメリットです。
INSネット64は、1本の回線で2通話分ですのでアナログ回線と比べると少ない電話回線で多くの通話が出来る、ということになります。また、ISDN(INSネット64)登場と共に「通話チャンネル(ch)」という言葉が使われるようになり、1回線で通話できる本数を通話chと呼ばれるようになりました。ちなみに、INSネット64ならば、「1回線で2ch」という表現になります。
代表ダイヤルインと代表組
代表組
代表組の場合、代表になれるのは1番号のみです。従って□□□1に電話が来た場合、A→(Aが話中で)Bと着信が流れますが、□□□2に電話がきたものはBのみに着信。流れる事もありません。
代表ダイヤルイン
代表という名称なので、代表番号があるようなイメージですが、こちらの場合は代表となる番号はありません。INS代表ダイヤルインでの代表番号は契約回線番号の代表(パイロット)の事を言い、あくまでも契約上の問題と捉えていただいてOKです。では、どのように着信するかというと、契約者回線番号側の□□□1あるいは□□□2に電話が来ると、いずれもAに着信します。Aが話中の場合□□□1あるいは□□□2に電話が来るとBに着信します。これが通話ch分のDまで流れていきます。どこまで流すか、あるいは□□□2に電話が来た場合はCに着信させる等は主装置の設定次第となります。
ダイヤルイン追加番号
ダイヤルインの契約をすると、契約者回線番号の代表(パイロット)とは別に複数の番号を1番号880円/月、にて追加利用することが可能となります。※契約者回線番号の代表(パイロット)以外は全てダイヤルイン追加番号扱いになるので、例えば上図では□□□2でもダイヤルイン追加番号扱いになります。上図では、これまでのFAX通りFAX専用番号として□□□4を追加番号として利用していることになります。
最近の主流回線はひかり電話へ
光ファイバーの一般普及に伴い、電話回線もIP化へ。
次はひかり電話(IP電話)とビジネスフォンについて説明します。
営業レンジャーNIKブルー最近の主流回線とビジネスフォンについては営業レンジャーブルーが説明しましょう!ひかり電話誕生までの話黒電話の頃からあるアナログ回線は通話目的のみで使われていました。やがて、そのア[…]