回線数を決めるって??
どうやって考えればいいかなぁ・・・・??
オフィス内で外線通話をピーク時に何人まで同時に通話したいかを考えて、まずは通話チャンネル数を決めてみよう!
回線数を決める目安
回線数=電話回線数=外線数のことで、「外部に通じる電話線数」を考えるとわかりやすいかと思います。例えば、オフィスに100人の従業員さんがいて、常に100人が外部と通話する可能性があれば100通話(100ch)必要ですが、100人中、常に電話できる人数が30人が限界というのであれば、30通話分(30ch)でよいことになります。
アナログ回線の頃は、1回線=1通話(以下1通話=1ch)分でしたが、その後のISDNデジタル回線は1回線=2ch分、その後の光電話(IP電話)では1光ファイバーで数ch分使えるようになりましたので、最近は回線数というよりは「通話チャンネル数(以下通話ch数)」で考えるようになっています。その通話ch数ですが、オフィスでは一般的に「従業員の3分の1」程度が目安と言われていますので、10人のオフィスであれば3ch~4chを基準目安と考え、通話ch数を決めてみましょう。
電話機台数の決め方と通話チャネルの決め方例
電話機の台数は、一般的にはデスクの数と会議室数が目安、と言われています。例えば社員さんが5人でデスクが5個、会議室が1部屋あれば合計6台。こちらが一般的です。もし、オフィスのレイアウト図があるなら、デスクに〇印、会議室や打合せスペースなど必要と思う所にも〇印をつけてみましょう。デスクはあるが、将来社員さんが増えたときのためのデスクであれば、電話機もその時に増設することが可能です。ただ、注意しなくてはならないのが、ビジネスフォンの機種によって、電話機の最大接続数が決まっているということです。将来社員が増える計画があれば、そのことは留意しておきましょう。
回線種別を選びましょう
電話回線種別には、アナログ回線(ダイヤル・プッシュ)、ADSL回線、ISDNデジタル回線、(ADSL及びISDNは2023年現在一部サービスを終了しています)ひかり電話を含めるIP回線があります。それぞれ特徴がありますが、比較的コストが安く、機能サービスも多い、ひかり電話がお勧めです。
主流回線はひかり電話なんだが、過去にあった回線も含めてどんな種類があるか説明しよう!
回線の種別
アナログ回線(1契約で1ch)
アナログ回線=1ch(1通話)
黒電話の頃からあり、現在でも比較的一般家庭で多く利用されている回線で、銅線(メタル線)を使って繋げます。アナログ回線の中でもダイヤル回線とプッシュ回線があります。ダイヤル信号(何番にダイヤルしたかを局舎に送る信号)よりもプッシュ回線のほうが早く繋がる分、料金が若干割高となります。アナログ回線は、長い歴史に裏付けられる安定性がありますが、現在は光ファイバー化に伴い衰退の一途を辿る方向にあります。1番号で1ch分しか無いので、通話chを多数必要とされるビジネス用としても不向きといえます。ですが、2011年3月11日に発生した東日本大震災以来、停電時にもつながる可能性の高い電話回線として見直され、有事用に少数回線を用意しているところもあります。
下の図では外線通話用に3回線3chとなり同時通話数は3chと別に専用でFAX回線に繋がるイメージです。
回線プラン
アナログ回線を取り扱う事業者は、過去を含めてKDDIメタルプラス、ソフトバンクおとくライン、そしてNTT加入電話と3社あります。(2022年現在、アナログ回線は、既にサービスを終了しているサービスもあります。)ここではNTTのアナログ回線である「加入電話」と「加入電話・ライトプラン」について説明します。初期費用として施設設置負担金(昔で言う加入権)の支払いが伴う「加入電話」と支払いの伴わない「加入電話・ライトプラン」があり、ライトプランのほうは初期費用がかからない分、月々の使用料金が若干割高です。またライトプランは権利の譲渡や利用休止などはできません。両者とも住宅用と事務用とがあり、更にプッシュ回線とダイヤル回線があります。
*上記料金は税抜です
※1
上記工事費はお客様宅にお伺いしない場合の代表的な工事費の例になります。
お客様宅にお伺いする場合等、工事内容により工事費は異なります。
局数とは?(1局数〜3局数)
NTT1局舎あたり、どれだけの加入者回線数があるかで等級を分けています。
1局級 |
2局級 |
3局級 |
5万回線未満 |
5万~40万回線 |
40万回線以上 |
加入者が多い局舎ほど基本料が高くなるということですね。
従って、地域により異なるということです。
代表組
通話chを複数必要とする主にオフィス用のサービスとして「代表組」というものがあります。代表組とは、複数回線でグループの代表番号を決めます。右図の場合は代表番号が□□□1です。通常は全てこの代表番号に電話が来る訳ですが、代表に電話が来ると最初に代表番号(□□□1)に電話が着信し、代表番号□□□1が話し中の時は次の□□□2に着信が流れ、□□□1と2両方とも話し中ならば□□□3まで流れて着信するという回線側のサービス(ここではNTT側)です。従って、代表番号の□□□1に電話をかけると同じ番号に3通話分着信できる、ということになります。
代表組の仕組みはひかり電話の今でも基本的な考え方なんだよ!
ダイヤルインとは?ここでどんなものか、簡単に説明しましょう!
ダイヤルインサービスを利用することにより契約番号とは別に「ダイヤルイン追加番号」を取ることができます。ダイヤルイン回線の場合、通常の着信番号とは別に「呼出番号」が同時に送出され、下図では、例えば03-□□□□-1113と発信された信号をビジネスフォン主装置で受け、1113の着信先電話を鳴動着信させるという動作になります。ただし番号は増えても、通話チャンネルは1チャンネル分なので、同時に発着信できる電話(通話)は1台のみです。ダイヤルイン追加番号はNTT加入電話の場合1契約者回線番号と1追加番号にそれぞれ月額800円(税抜)の使用料で利用できます。
下図の場合は1契約者回線番号800円、追加番号が2で800円×2、計800×3=2,400円/月(税抜)で使用できることになります。(別途初期工事費あり)
アナログ回線(アナログダイヤルインを含め)ですが多通話チャンネルを必要とするオフィス向けには近年あまり使われていなく、ひかり電話等の新しい方式のほうがコスト面でおトクなことや機能面でも優れていることから、この方式はあまりお勧めしていません。
ISDN回線(1契約で2ch※INSネット64の場合)
ISDNデジタル回線=2ch(2通話※INSネット64の場合)
1本の回線で2通話分通話チャンネルを利用できることが最大のメリットです。電話回線も通話目的だけではなく、データ通信、特にインターネット接続に使われる用途が多くなり、インターネットの情報量も増えたこと等からアナログ回線に代わり登場したのがISDN(デジタル回線)です。NTTのISDNには「INSネット64」と「INSネット1500」という2種類があり、INSネット64は、これまでのアナログ回線で使用してきたメタル線をそのまま利用し伝送方法をデジタル化することによってノイズに強く、通話の多重化も可能になりました。現在ではADSLや光ファイバーの登場により、インターネット接続としての利用はほとんどなく、通話利用のみとして多く使われています。
下図では、外線通話用に2回線4chとなり同時通話数は4ch、通話と共有でFAX回線があるイメージです。(ビジネスフォン主装置にて通話は3ch、残り1chはFAX専用と規制することも可能)
回線プラン
アナログ回線同様ISDN回線を取り扱う(扱っていた)事業者はKDDI、ソフトバンク、NTTと3社あります。ここではNTTのISDN回線、INSネット64、INSネット64・ライト、INSネット1500について説明します。
INSネット64、INSネット64・ライトプラン
アナログ回線と同様初期費用として施設設置負担金の支払いが伴う「INSネット64」と支払いの伴わない「INSネット64・ライトプラン」があり、ライトプランのほうは、初期費用がかからない分月々の使用料金が若干割高です。またライトプランは権利の譲渡や利用休止などはできません。両者とも住宅用と事務用がありますが、アナログ回線のような局級はありません。
|
INSネット64 |
INSネット64・ライトプラン |
導入費 |
施設設置負担金 |
36,000円 |
不要 |
契約料 |
800円 |
800円 |
交換機等工事費※1 |
800円 |
800円 |
毎月の費用 |
住宅用 |
2,780円 |
3,030円 |
事務用 |
3,530円 |
3,780円 |
*上記料金は税抜です
※1
上記工事費はお客様宅にお伺いしない場合の代表的な工事費の例になります。
お客様宅にお伺いする場合等、工事内容により工事費は異なります。
INSネット1500
INSネット64がアナログ回線で使っているメタル線をそのまま使うのに対し、INSネット1500は光ケーブルを使います。INSネット1500は1回線契約で通話チャンネルを23ch分利用でき、いわゆる固定電話の分類では最大規模の回線です。現在ではひかり電話オフィスA(エース)の方がコストも安く、通話チャンネルも最大で100chとなっているため、新規導入であれば、ひかり電話オフィスAをお勧めします。
INS代表組
アナログ代表組と同様のサービスでINS代表組があります。アナログ代表組と仕組みは変わりませんが、1回線で通話2chなので、図のような動作になります。
代表組
代表組の場合、代表にできる番号は1番号のみです。従って□□□1に電話が来た場合
Aに着信、
A→(Aが話中で)Bと着信が流れますが、□□□2に電話がきたものはBのみに着信。流れることもありません。
代表ダイヤルイン
代表という名称なので、代表番号があるようなイメージですが、こちらの場合は代表となる番号はありません。INS代表ダイヤルインでの代表番号は契約回線番号の代表(パイロット)の事を言い、あくまでも契約上の問題と捉えていただいてOKです。では、どのように着信するかというと、契約者回線番号側の□□□1あるいは□□□2に電話が来ると、いずれもAに着信します。Aが話中の場合□□□1あるいは□□□2に電話が来るとBに着信します。これが通話ch分のDまで流れていきます。どこまで流すか、あるいは□□□2に電話が来た場合はCに着信させる等は主装置の設定次第となります。
ダイヤルイン追加番号
ダイヤルインの契約をすると、契約者回線番号とは別に複数の番号を1番号を800円/月、にて追加利用することが可能となります。上図では、これまでのFAX通り、FAX専用番号として□□□4番を追加番号として利用していることになります。
この代表ダイヤルインの仕組みは、ひかり電話でも同じ考え方なんだよ!
ADSL回線(1契約1ch※電話共有型の場合)
ADSL回線=1ch(1通話※電話共有型の場合)
ADSL回線は黒電話の時代からあるメタル線のアナログ回線を基に、デジタル情報を多重化し、ブロードバンドインターネット接続に使用できる回線です。アナログ回線を基にしているので、電話共有型と専用型の2種類があります。通話目的として利用できるのは電話共有型で、1アナログ回線で電話とインターネットを共用して複数導入するものではなく、最近では光ファイバーの引けない地域で1事業所に1ADSL回線というのが一般的。
通話として使うのならばこうなります。電話共有型を選ぶと「スプリッタ」という通話とデータを分離する装置が必要で、通話側を電話機に、データ側をルーター等に接続します。
IP電話(ひかり電話なら1契約100ch※ひかり電話オフィスAの場合)
最近では、オフィスにインターネット環境があるのは言わば当たり前で、当然インターネット以前からある電話回線も、あって当たり前と言えます。インターネットを利用するのに、現在では主流になっている光ファイバー回線ですが、これまではインターネット用にひかりファイバー回線、電話回線用にメタル線と2種類引き込まなくてはなりませんでした。現在のインターネットは常時接続が当たり前の世界で、フルに使っても料金は定額ですよね。そこで「このインターネット環境を利用して電話として通話ができないだろうか」ということで開発されたのがIP(インターネットプロトコル)電話です。音声をIP化し、IPネットワークを介して通話する仕組みです。
こうして電話も、インターネット環境を利用することにより、距離に関係なく「全国一律料金」であったり、あるグループ同士は通話料無料等、これまでの固定電話では考えられなかったサービスが実現したわけです。
インターネットを利用して音声を送り合うのがIP電話。固定電話と比べ基本料や通話料がおトクになるのが最大のメリットなんだよ!
ひかり電話とビジネスフォン
「ひかり電話」とは?
ひかり電話はNTT東西のIP電話サービスの「商品名」となります。特徴としては、これまで使っていた電話番号が使え(一部使えないものもあります)110番や119番など緊急通報も利用できます。使い勝手はこれまでの一般電話とほとんど変わりはありません。(発信の際、ダイヤルの最後に#を付加しないと発信に時間がかかりますが、逆に#を付加すると一般電話と比べ早く発信されます)
ひかり電話なら、下の構成イメージのように「光ファイバー1本だけ」でインターネットも電話もOKなんだ!これまでの電話用メタル回線は不要となるんだよ!
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回線数はどうすればいいの?「まとめ」
回線数を決める。レッドの説明が途中から難しい話になっちゃったんで(汗)
わたしが以下に簡単にまとめます。
- 回線数=電話回線数=外線数のことで、「外部に通じる電話線数」。
- 最近は回線数というよりは「通話チャンネル数(通話ch数)」で考えるようになっています。
- その通話ch数ですが、オフィスでは一般的に「従業員の3分の1」程度が目安と言われています。
10人のオフィスであれば3ch~4chを基準目安と考え、通話ch数を決めてみましょう。
- 回線種別のオススメはひかり電話です。
- 回線数回線種別など、わからなければお問合せください。それが一番です!
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